新しい年を迎え、気持ちも新たに新年のスタートを切られたことと思います。
同時に身体も免疫力を上げて、少しのことでは疲れない身体作りを目指しましょう。
前号に続いて「誰でもがすぐに行える腸能力の強化」②です。
前号では消化液(消化酵素)である「胃液」「胆汁」「膵液」の分泌が腸環境に大きく関係しており、全身の体調を根底から司っているのは腸環境であるということをお話しさせていただきました。
ではこの3要素をうまくコントロールするにはどうすれば良いかのお話をさせていただきます。
基本的なこと
① 消化を助ける酵素である「唾液」をどんどん胃の中に送り込む。
② 「胆汁と膵液」の分泌を促すツボ刺激をする。
この2点になります。
① 唾液をどんどん胃の中に送り込む方法とは
「よく噛むこと」このことに尽きます。出来れば1口40回以上、少なくとも30回以上の咀嚼をいたしましょう。
よく噛み噛みすることで唾液腺から唾液が分泌促され、噛めば噛むほど唾液が胃の方に送り込まれます。
赤ちゃんのヨダレはこの唾液のことで、「ヨダレをよく垂らす子は生まれ以て元気」と古くから言われるように、大人になっても唾液は生命力と大きく関係しています。
早食い、大食いを続けていると唾液不足から消化器に負担がかかると同時に腸内環境も悪くなってしまいます。
②の「胆汁と膵液」の分泌を促すツボ
体内のケイラク(電気回路)の胆経のツボの「足陽陵泉」(左右両足のツボ)を灸や指圧道具で刺激をしますと胆汁や膵液がよく分泌されてまいります。
ただし、胃酸の分泌を促す胃経の「足三里」は胃酸が出過ぎる傾向にありますので胃酸過多の症状がある方にはお勧めできません。
以上まとめ
・いつも腹7分目、お腹いっぱい食べないこと。
・よく噛むこと。
・足のツボ「陽陵泉」(両足)を刺激をすること。
などです。
もう一件補足して言えば、腸に負担となる「グルテン」はなるべく摂らないほうが良いと思います。
最近の研究結果で「グルテン」は腸壁を傷つける成分であるということがわかってきました。
グルテンはパンやうどんなどの小麦製品に多く含まれています。
パン食をやめてから便秘が治ったという事例が結構あり、良い便が出るようになりましたというお声を沢山頂戴しています。
2018年1月4日