気温の低下と消化器への負担
秋も深まり、朝晩の冷えがこたえる季節となってきましたね。
今年の夏の異常さの所為で胃腸を弱らせてしまった方も多かったと思います。
今のうちに体調を整えておかないと、冬本番に風邪を引きやすくなったり、冷え性で悩むことになります。
この時期にご相談の多いものを挙げてみましょう。
・ 食欲が無い
・ 朝が起きにくく、からだがシャキッとしない。
・ 肩が凝る
・ 昼間とても眠い
・ 足がつる
・ 足がだるい
・ 目の奥が痛い
・ 睡眠が浅い
・ 物忘れが多くなった
ヘルスチェック器で気の量を測ってグラフに表してみますと、これらの症状は殆どが胃腸の弱りが原因であることがわかります。
今年の夏の猛暑で、熱中症にならないようにと水分補給をし過ぎたことにより、胃腸の機能が低下し、それが原因になっているケースも考えられます。
東洋医学では、胃が弱ると表裏一体の関係である脾(免疫系統)が弱るとされ、胃を弱らせることは免疫力を下げること、という風に理解しておかれると良いでしょう。
弱った胃腸の回復には葛湯や葛を使ったあんかけうどんなどがオススメです。
この季節で特に負担になるのは果物類。
柿、ぶどう、梨などは消化もも悪く、お腹を冷やします。
寝る前にはこれらの果物は控えていただき、お昼間の気温の上がっている時に召し上がってくださいね。
そして、これからの季節は鍋料理もいいですね。
お風呂によく浸って体を温め、リンパ循環をよくいたしましょう。
古来から腹巻きをする習慣がありますが、これは胃腸を冷やさないための健康上の工夫で、先人の知恵の素晴らしさに敬服です。
まさに“温故知新”。
日本にはまだまだ先人の知恵が残されていると思います。
皆様の地域でも、健康維持に関する先人の知恵が伝わってないでしょうか。
そのような智恵がありましたら、ぜひご紹介ください。
2018年11月6日